Label: Ultraääni Records
Format: LP
2025年にリリースしたデビューLP「Biologia」は瞬く間に完売。Arbete Och Fritidの精神的後継者とも言われる、フィンランドの田園ジャズ・ロック・バンドFysiikka ja Kemia(物理と化学)が今度は長尺2曲を収録したライブ盤をUltraääni Recordsよりリリース。
収録曲は『Verkkokalastuksen alkeet』(網漁の基礎)と『Kevätmuutto』(春の渡り)。一見学校の教科書の章見出しとも思えるタイトルだが、彼らの狙いはフィンランドの自然や田舎の生活に根ざした無機質とも言える言葉を借りて、音楽によってその意味合いを裏切ったり、揺さぶったりする手法なのだ。北欧フォークの旋律やフリー・インプロヴィゼーションの熱気、そしてサイケデリック・ロックの鼓動が交錯し、どの要素も主導権を握る事なく同時に溶け合う。テンポはゆったりしており、アイデアが熟成され、音のデクスチャーが自然に変化するまでその場に留まるような忍耐強さも感じられる。これは滅多に記録される事のないタンペレの音楽シーンの一部を収めた貴重なライブ・ドキュメントだ。シルクスクリーン印刷のカバー、180g重量盤ヴァイナル。