Label: Death Is Not The End
Format: Cassette Tape
歴史的資料としての価値だけでなく、神秘的なサウンドアート作品としても◎
1800年代後半から1900年代初頭にかけて、蓄音機技術が普及し始めた初期の頃に遡る、DIYホームレコーディングのコレクション。
(以下録音コレクションを提供したカリフォルニア大学サンタバーバラ校シリンダー・オーディオ・アーカイブ、デイヴィッド・ジョヴァンノーニによるインフォ文↓)
円筒型蓄音機は1890年代後半に初めて家庭に導入され、1920年代に新しい技術に取って代わられるまで、人々の生活に根付いていました。蓄音機はプロのエンターテイナーを家庭に招き入れ、私たちは彼らのパフォーマンスを思いのままに操ることができました。また、録音する力も与えてくれました。人類史上初めて、私たちは音でセルフィーを撮ったり、友人とのスナップショットを音声で撮ったり、愛する人のポートレートを音声で残したりすることが可能になりました。蓄音機は、赤ちゃんの泣き声、ジョニーのいたずらな冗談、おばあちゃんのお気に入りの賛美歌(彼女にしか歌えない歌)、異国や100年後の未来にいる愛する人への手紙など、日常生活の些細な音も深刻な音も捉えていました。私たちは家庭の中で、商業的な関心や民族誌学者の期待に縛られることなく、自由に会話を交わしました。蓄音機は、私たちが何者で、何を大切にしているのかを、干渉や批判を受けることなく観察していたのです。