Label: Superior Viaduct
Format: LP

アンビエント/ミニマル/実験音楽の、実践者とファン両方に今なおインスピレーションを与え続けているBrian EnoのObscureレーベル。今作はその第2弾として1975年に発表されたChristopher Hobbs / John Adams / Gavin Bryarsによるスプリット・アルバム。

スクラッチ・オーケストラのChristopher Hobbs による2曲は、様々な打楽器、リードオルガン、トイピアノを使って別世界のガムラン音楽を奏でる「Aran」と、リードオルガンを仕様しEliane RadigueやFolke Rabeのスローモーション・、ミニマルを彷彿させる「McCrimmon Will Never Return」を収録。ミニマリストJohn Adamsは、オーケストラにAMトークラジオから拾い集めたテープ音源を織り交ぜたネオ・ロマンティックな三部構成の組曲「American Standard」を。最後を飾るGavin Bryarsの「1, 2, 1-2-3-4」には、Cornelius Cardew、Derek Bailey、Christopher Hobbs、Brian Enoらが参加。各ミュージシャンはヘッドフォンで同一の録音済み音楽を聴きながら演奏、テープ速度やバッテリー残量といった要素が、ピッチや演奏時間に影響を与えるというコンセプチュアルな内容にもかかわらず、素晴らしく崇高で、時に『The Caretaker』の薄暗く幽霊のような音楽を予感させる傑作です。Superior Viaductからの2025年再発盤