Label: Superior Viaduct
Format: LP
アンビエント/ミニマル/実験音楽の、実践者とファン両方に今なおインスピレーションを与え続けているBrian EnoのObscureレーベル。1978年に発表されたレーベル第9弾(最後から2番目)はヴィクトリア朝時代の小説に基づく実験オペラ。
Obscureのカタログの中では聴きやすい作品の一つに思われるかもしれませんが、ケージ風の不確定性戦略を駆使することで、深遠かつ予想外の美しさを持つ作品に仕上がっています。A面はピアノ、キーボード、パーカッション、ストリングスによる緩やかな音階進行と波の音などのコラージュで構成されたミニマルな音楽。B面はロングトーンのストリングスに小説の断片が歌われ、アンビエントとは何か、を考えさせられる重要作品。全体通してJoseph HaydnからMorton Feldmanまで数世紀にわたる交響曲を巡る壮大な旅を思わせる傑作です。
Superior Viaductからの2025年再発盤